映画逆転裁判観てきました。
結論を先に言えば、かなり出来が良いと思います。
ただし、原作ファンとしては観にっても楽しめると思いますが、原作をやっていない人にはあまりその「出来」を理解出来ないとも思います。
観る前は監督が昔の映画寸評で酷評した「13人の刺客」の三池監督ということで、逆転裁判シリーズを全てプレイして映画化を楽しみにしていたにもかかわらず、観に行くかどうかを悩んだぐらいでした。
その予感は、当たっていたと思います。
自分的には逆転裁判の魅力といえば犯人が破滅していくときのオーバーリアクション(壊れっぷり)や、世界観、そしてそのコミカルな世界観とは異なる重厚なロジックとかがあげられるわけですが、三池監督独特の暗い演出が多く、世界観が監督色に染まっていました。そういった意味で、明るい世界観でコミカルな逆転裁判の部分はかなり殺されていたと思います。
しかし、それを考えても良い作品でした。
配役は(真宵役がもうちょっと子供っぽい役者の方が良かったかとは思いますが)全体的に良かったと思います。
途中、バックライトで、キャラクターがシルエットで映るシーンがあるのですが、細かい部分まで再現されていてファン垂涎の演出だったと思います。
また、傍聴席には各シリーズの証人のコスプレをした人物が居たり(青い髪の女性は冥?)や、多く登場する矢張の店には、シリーズ通しての証拠品がところ狭しと並べられ、ファンの心をくすぐります。
話自体は、初代逆転裁判を、超速ダイジェスト版で表示したもの。ただ、重要な中身は全て入っているので、逆転裁判を知らない人にも「逆転裁判のストーリーはこんな感じ」という見本にはなると思います。
特筆すべきは矢張役の中尾さんの完成度。
もう矢張役は彼しかできないですね。
というわけで、逆転裁判の原作ファンは必ず見たほうがいいと思います。
「逆転裁判っていっぱいソフト出ているけどやったこと無いけど興味ある」人も十分楽しめるんじゃないでしょうか。
そして、ぜひ、シリーズ全部やりきったあとに、もう一度観て下さい。
細かいこだわりにクスクスと笑ってしまうと思います。
しかし、タイホくんの中身はやっぱりあの人だったんだろうか・・・
今日はこれまで。