タディのブログ

人狼ゲームのことや、猫カフェの画像や身近に起きたことを適当に書いてます。旧薫平ブログです。

真かまいたちの夜 〜魔女審問編〜 をプレイして

 

 

真かまいたちの夜の追加シナリオ「魔女審問編」をプレイ。

正直、この追加シナリオの購入は結構悩んだ。

真かまいたちの夜のシナリオは良い物がこれまでなく、金額も400円のDLC。一冊文庫の本が買える金額だったから。

結局やってみたんだけど、微妙。

なんだろう。文芸作品としては面白いと思うけど、探偵小説としては「??」という感じ。

作品としては(一応)「フーダニット(Whodunit)」もの。

犯人を二人まで絞るのは非常に簡単だった。しかし、それからが面倒。

結局「おそらくこの人がスケープゴートで、この人が犯人なんだろうな」ぐらいには比較的簡単に判断できるんだけど、そこからの証拠がない。

この手のフーダニットものって、作品の品質は「この人しか犯行が行えなかったという確からしさ」をどこまで読み手に納得されるかだと思う。(そもそも完璧なものはないだろうし)

でも、その作品にはそれがない。

厳密な意味では、何人か犯行が可能な人がいる。

「犯人だけは嘘をついているとしたら、(共犯を除く)他の全員は嘘をついていない」という仮のルールをあてはめてみたとしたら、3人が犯人になることが可能だと思うんだよね。

そこから始まる口論が本作品のタイトル「魔女審問」にかけて、作品を彩っている「と作者は思っている」んだろうけど、正直なんか、作者の愚痴の捌け口というか、あまりいい印象を受けなかった。結局なにを読者に言いたかったのもさっぱりだし、少なくとも、探偵小説として二流の作品だと思う。

なんか、納得できる確からしさを思いつかなかった言い訳をただ並べているだけに聞こえる。

 

文芸作品としては面白かったし、400円なら出してもいいと思う。

でも、良いミステリを読んだあとに得られる。爽快感を得たいのであれば、それはNOだ。

 

 

今日はこれまで。