ディレクターの面接に来る人で、ディレクターという言葉の意味を理解していない人が多いと思う。(結論)
IT系にはWEBディレクターとか、ディレクター職というのがあって、かく言う自分もその役職を拝任してます。
役職名って色々あって、組織、会社によって同じだったり異なったりするので、最初に定義しておきたい。
ディレクター ・・・ 制作物の作品としての質に責任を持つ者のこと。
よく勘違いされやすい言葉に「プロデューサー」があるので、こちらも定義。
プロデューサー ・・・ 制作物の商業的な成否について責任を持つ者のこと。
上記を比較すると、こんな感じだと思われる。
※コミュニケーション力は両者必要だが、比較のために表には書いていない 。
大きな意味で、プロデューサーはディレクターを含む概念だといえる。
ディレクターがプロデューサーを含むことは無いと言ってい良い。
(兼任するときは、普通「プロデューサーがディレクターを兼任」する)
つまり、WEBアプリや、iOS,Androdなどのネイティブアプリ、ソフトウェアを制作するディレクターに求められるのは「品質を追求する強い意志があり、その品質を実現する実現力のある人材」ということができる。
この品質には、スケジュール管理や、障害対応能力、対外交渉力が含まれる。
冒頭の言葉に戻るけど、ディレクター職の募集に来る人は、この事実を認識して面接に来ているのか?
残念ながら、今まで自分が面接した人に関しては、かなり疑問だと思う。
もちろん、募集要項の書き方で、勘違いさせてしまったり、プロダクトに興味があって会社に応募してくる人もいるとは思う。
でも、ディレクター職という言葉の意味や性質ぐらい理解してから来て欲しい。
ほとんどの応募者が「プログラマーをしていたが、これからは上流工程に携わりたく」「マネジメントをしてみたい」などという。
違うから。
そんな概念的なものじゃなくて、具体的に品質を高める欲求 の強さ。誤解を恐れずに言えば、強い「こだわり」が欲しいんだ。もちろん、こだわりを実現する実現力と共に。
それがなくては、どんなにプログラマーとして、エンジニアとして優秀でも、非適合者と判断せざるを得ない。
特に受託開発の現場にいた人間にはこれが無いことが多い。
「受託開発が嫌で自社製品に〜〜」っていうからには、自分で作りたい製品の企画書ぐらい持ち歩いてますよね?
ちょっと強い内容にはなってしまったかもしれないけど、これが本音。
もちろん「結局概念論かよ」批判も受けてしまうのは覚悟で書いている。
でも、出来ればこんな感じの人とめぐりいあいたいと願っています。