名作を前作に持つ第二作というのは、非常に要求が高いものになって当然で、それは今作も全く変わらない。
そして、ダークナイト ライジングは前作【ダークナイト】を超えたかもしれない。
そのぐらいストーリーも練りこまれていたし、映像も綺麗。アン・ハサウェイ演じるキャットウーマンの存在感も凄かった。
純粋に面白いし、他人にオススメできる作品だろ思う。
ただ、しかし、全ての要素で想像を超えなかった。
ストーリーが練りこまれている分、先の展開が読めやすかったのが全ての原因かもしれない。
伏線の貼り過ぎでオチが用意に推測できる。
そして、上映時間が長く、疲れていたからか、クライマックスに至る流れまでの描写でイマイチ盛り上がりきれなかった。
確かに、この作品は面白い作品だし、人に薦めることもできる。
でも、逆にそれ故に、惜しいところが目立つ作品にもなっている。
全てが80点台であるが故に、どれひとつとして90点以上でないことが逆に不自然に感じる。そんな表現でわかってもらえるだろうか。
そこが非常に残念だと思う。
エンディングに敢えてもう一つひねりを加えるとか、クライマックスの戦闘シーンにもっと独自性を持つとか、もう一声欲しかった。
結局、初代ダークナイトを作品としては上回っていても存在感では勝てないかもしれない。
良い作品だけにそれが本当に残念だと思う。