※この投稿には、謎解きに関するネタバレは一切含まれません。安心してお読みください
稀代のミステリーマニアが建てた、古今東西の推理小説ばかりを集めた図書館を舞台に、本格ミステリの人気作家6人が映画の監修をする、というファン垂涎のミステリ映画が誕生するはずだった。 が……。 撮影クランクイン当日、作家たちが失踪していることが判明した! 撮影現場の図書館に駆けつける予定だった作家たちが誰一人現れなかったのである。 作家たちと連絡が取れず、不安に襲われる映画関係者。 そこに脅迫状が届く。「作家Aを預かった」 何が起きたのか!? 混乱の撮影現場では、追い討ちをかけるように戦慄の事件が発生する! 公式サイトより引用:
内容は謎解きイベントです。ホテル内に隠された証拠や情報を探し、事件発生の一時間の舞台を見る。その二つから事件の犯人を探して回答用紙を投票するというシンプルなものです。
これが楽しいんです。
推理のストーリー自体は、上記の6名が協力しているだけあってしっかりとしていて、スタッフ方の仕事も気の配り方、過不足ない対応でした。斉藤洋介氏をはじめとして、舞台やテレビで活躍している役者さんの芝居も見応えがありまいした。また、オプションではありますが、ホテルメトロポリタン内のディナーも推理に紐付けて楽しむことができて、本当によかったです。
結論、非の打ち所がなかったです。
特に伝えたいのは、まさに、館シリーズや各作家さんの中の登場人物のようにクローズドな空間で深夜三時まで夢中に推理に集中できたこと。ホテルメトロポリタンのホールを複数使ってヒントを出すなど、演出が至ることころまで際に入っており、集中できる環境に3万円払っても納得できます。推理小説(問題)のできも素晴らしく、本当によかった。
十角館の殺人を小学生の時に読んでから30年近く、新本格派の作品が好きでい続けてよかったと思える瞬間でした。
新本格ミステリ30周年&ミステリーナイト30周年にふさわしい作品だったと思います。また次回も参加したいです。7人の名探偵 新本格30周年記念アンソロジー (講談社ノベルス)も楽しみです。
みなさま、楽しい時間をありがとうございました。
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