「◯◯めし」系の漫画って、キャラクターに感情移入できるかどうかで決まるのかって改めて思いました。
どうしても、他の「◯◯めし」系の漫画が好きになれずにいて。
将棋好きでありながら、将棋めしも正直スルーしようと思ってました。
しかし、たまたま月に一度の本屋篭り日に見つけて衝動買いしたらこれがおもしろい。
ストーリーは、女性初のプロ棋士の峠なゆたが、将棋の対戦中に食べる食事を通じて、勝負に影響がでたり、人間的に成長したりというもの。
まず、現在は存在しない女性初のプロ棋士というテーマで描かれる作品が新鮮です。ハチワンダイバーのように「強い女性の真剣師(勝負師)」というのはいても、タイトル戦に絡む女性プロ棋士という設定はみたことがない。
タイトル戦の緊張感がストーリーに出てくるので、フィクションでありながら、半分はドキュメンタリーを見ているような間隔です。将棋の世界に没入できるところが良いです。
また、実際に存在する「将棋めし」である「ほそ島や」さんなどが登場し、作品に出てくるお店・めしは、基本的に実際に行けるところにあるのが、リアルのよだれを誘います。
また、将棋とめしの関係性がどれだけ大事であるかや、その「めし」に関して、どれだけファンが興味を持っているかがわかる素敵な作品になってます。
将棋ファンならより楽しめる将棋ファンのためにある「将棋めし」と、漫画を見て、将棋に興味が出る人が両方生まれそうな、そんな素敵な作品だと思います。応援してます。