タディのブログ

人狼ゲームのことや、猫カフェの画像や身近に起きたことを適当に書いてます。旧薫平ブログです。

「結論から話す」を優しくする

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※時間がない人向けに結論を最初に
結論から話すというのを最もかんたん実践する方法は「自分の立場を明確にする」ことです。
立場を明確にするというのは、自分の意見が「賛成(同意)・反対・中立(保留)」のどれかを伝えること。です。

結論から話すってとっても大事

〜あるときの職場の風景〜
上司「この件の進捗は」
部下「えーとそれはですね。明日電話するつもりでいまして、そのまえに資料をですね・・・」
上司「結論は、進捗でてないってことでいい?」
部下「・・・はい」

こんな会話を聞いてて思うのですが、結論から話さない人っていますよね。友達同士の雑談ならその過程そのものが楽しかったりします。しかし、仕事や人狼ゲームなど、時間制限がある場合は、リズムを損ねて全体の熱を下げたりします。
結論から話せるなら結論から話したい。が多くの人の望みです。

でも結論から話すって難しい

自分は結論から話すのがクセになっているから気づかなかったんですが、そもそも結論から話さない人は「結論から話すとはどういうことなのか」という手法・定義を知らないことが多いように感じます。

結論から話したいのに、具体的な手法がわからないからできない。
やらない、じゃなくて、やれない」んですね。

その理由というのは、結論から話すということを難しく考えているからだと思います。
そこで、結論という言葉を優しくします。

  1. 結論から話すことをかんたんにすると「自分の立場を明確にすること」です。
  2. 立場を明確にするというのは、自分の意見が「賛成(同意)・反対・中立(保留)」のどれかを伝えること。です。

どの視点から自分を話しているかを含めるだけで、とても会話がわかりやすく、聞きやすいものになります。

なぜ立場を明確にすると良いのか?

人は会話において、概要から詳細を説明すると理解が早まります。
下記の2つを読み比べてみて下さい。

A:脱獄したい←真犯人を許せない←冤罪で捕まっている←刑務所に収監された
B:刑務所に収監された→冤罪で捕まっている→真犯人を許せない→脱獄したい

どちらが分かりやすかったでしょうか。
これは、刑務所という立場(round)から冤罪で捕まっているという(Why)から脱獄したい(What,how)という周囲から内面への順番で説明しているからです。

「Whyからはじめよ」というのは名言ですが、Whyをよりわかりやすくするために、現在の自分の立場・状況を相手に伝えるワンステップを踏むのが、より自然な流れ(ストーリー)になるということです。
映画やアニメの冒頭のシーンが、いきなり主人公の描写ではなく、街の風景・説明から入るのもそれが理由の一つとなっています。


参考:ゴールデンサークル理論
www.ted.com


立場を明確にする具体例の紹介

具体例を観ていきます。

例1:人狼ゲームの初日の作戦で質問するとき

パターン1「その作戦で◯◯の場合は、どうするの?」
パターン2「その作戦をやるのは賛成です。そのうえで一つ質問があります。◯◯の場合は、どうするの?」

パターン1の場合、反対しようとして話をしているのかという印象を与えます。立場が賛成だと伝えることで、心情的に説明しやすい空気をつくります。

例2:人狼ゲームで誰が怪しいかきかれたとき

パターン1「Aさんは昨日Bさんに投票しましたよね。CさんはAさんに・・・あー身内切りの可能性もあるか」
パターン2(中立の立場を伝える)「まだわかりません。迷っています。身内切りの可能性を追ってます」

結論から言わない人の多くは、中立は悪だと思っています。結論は「Yes or No」であるという思い込みですね。しかし、中立(保留)がその時点での結論ならそれをつたえましょう。特に良くないのは、焦って無理に発言してしまい、かえって怪しまれたり、発言の中身が薄くなることです。

例3:人狼ゲームで人に意見を委ねる時

パターン1:「◯◯さんの話が聞きたいです」
パターン2:「◯◯さんが怪しいです。このままだと投票するつもりです。◯◯さんが村人あったら嫌なので、推理を聞かせてください。」

whyから入るために、投票する意思(立場)を明確にすることで空気を強めます。
強めた上で話しを聞く理由を添えて、話を促します。

応用編(接続語を使う):相手の話を受けて、立場を示しながら次の話題を振る

プレイヤーA「占い師はAさんを信じているけど、霊媒師はBさんを信じてます」


賛成しながら次の話題を振る例:「じゃあ霊媒師Aには投票できるよね」


反対しながら次の話題を振る例:「私とは考え方が違うね。だったら両目線人狼の可能性がある人は誰か考えようか」


中立を伝えながら次の話題を振る例:「まだ私は役職者の真贋は自信がない。であれば今日は役職者以外から投票しようか」


「じゃあ」「だったら」「であれば」など、接続語を上手く使って、自分の立場を明確にすることもできます。この接続語を敢えて強調する(2回いうなど)ことで、敢えて説明をしなくてもほぼ同じ効果を出すことができます。

最近、若手の教育やなんやらでこのようなことを話す機会があったのでまとめてみました。
例が人狼ゲームばっかりで一般性を欠いているのは仕様です。

もし時間がある人は、名著「これからの正義の話しをしよう」のサンデル教授の公開授業の動画を見るともっと理解が深まると思います。哲学の話なのですが、哲学の内容はもちろん、議論の進行がとってもわかりやすく、勉強になるのでおすすめです。



はやく自然に結論から話す人が多くなると世の中幸せになると思うよ

ではでは